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がん診療

がん治療について

がん診療部門

■ 消化器外科

食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がん、胆道がんなどの消化器がん全般を対象として診療をおこなっています。診療ガイドラインなどに準拠した治療を基本とし、根拠に基づいた医療・推奨度の高い医療を提示しますが、患者さんやご家族の希望が反映される治療方針を原則としています。

「待たせない癌の治療」を目指しています。 テレビや新聞などで、がんと診断されてから手術に至るまでに何ヶ月も待つ患者さんが存在するとの報道があります。状況にもよりますが、当院では診断から2、3週間以内での手術施行を目指しています。

  消化器外科には消化器がん治療専門医が7名在籍し、日々がんの患者さんの診療をおこなっています。手術は内科と協力し、小さながんは胃カメラや大腸カメラで、また外科手術は8割以上が腹腔鏡下手術で行います。術前後の抗がん剤治療については、進歩する抗がん剤治療に後れをとらぬよう大阪医科薬科大学のがん化学療法専門医と連携し、抗がん剤治療の方針などを決定します。

  治療に際しては、基本的にチームで医療にあたります。複雑な病態を呈する患者さんの治療には、各種専門部門に協力してもらい、より安全な外科治療ができる環境を整えています。専門部門は診療科のみならず、栄養サポートチーム、感染コントロールチーム、嚥下機能チーム、緩和ケアチームなど診療科や職種を越えたチームに協力してもらうことも多々あります。

■ 消化器内科


・早期消化管癌の内視鏡治療について(ESD)

おなかを切らない手術方法です。咽頭、食道、胃、十二指腸、大腸、直腸といった 消化管全体に発生する早期悪性腫瘍に対し、カメラで切除する方法の一つであり、従 来法にくらべ取り残しが少なく治癒切除率が高い方法です。また、病気を一括で切除 するため、確実な病理組織診断が可能なことから、正確な術後の治癒判定ができ、非 常にメリットの大きい切除方法です。しかし、技術的に非常に難しい手技であること から、限定された施設でのみ行われているのが現状です。当院では、このESDを専門 とした時岡 聡医師が赴任しており、特に全国的にみても限られた施設でのみ行われ ている大腸、直腸ESDを積極的に行っています。外科的な手術をすれば、人工肛門に なる可能性があると言われた方も、このESDなら肛門を残して治癒する可能性があり ます。あきらめずにご相談いただければと思います。入院期間も約1週間と外科手術 にくらべ短期間で退院可能です。

・ESD困難病変のLECSについて

当院内視鏡外科センターとの連携で行う最新の治療です。この治療は、胃カメラ治療 と腹腔鏡手術を同時に行うことで、必要最小限の侵襲で腫瘍切除を可能とする新しい 手術方法です。胃粘膜下腫瘍をはじめ、ESDが困難な早期胃癌に対して行っています。 当院は内視鏡手術というものに特化した施設であるため、外科医と内科医が綿密にコ ミュニケーションをとっており、このような最新の手術も得意分野です。医者に胃を 全部取らないといけないと言われた方も、一度当院にご相談ください。当院では今までどおりの胃が残せるかもしれません。






■ 泌尿器科

泌尿器科では膀胱がん、前立腺がん、腎がんを中心とした悪性腫瘍に対して診療をおこなっています。大阪医科薬科大学病院の泌尿器科と連携を取りながら個々の患者様に合わせた治療を実践しています。

特に、膀胱がんに対してTUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)などの手術治療を多数施行しています。

■ 婦人科

婦人科では子宮癌、卵巣癌を中心とした悪性腫瘍に対して診療をおこなっています。大阪医科薬科大学病院の産婦人科と連携を取りながら個々の患者様に合わせた治療を実践しています。

■ 乳腺科

乳がんは、治療によって、治る可能性が高い病気です。治療は手術だけでなく、抗がん剤やホルモン剤、さらに分子標的治療薬などによる薬物療法をはじめ、放射線治療やリハビリテーション等、さまざまな治療の組み合わせが重要です。標準的な治療を基本としますが、ただ“がん”の治療をするだけでなく、患者様お一人お一人のがんの状態、お体の状態、家族性、生活環境等を十分に考慮した上で、最適な治療をご提案し、ご納得いただいた上で治療を行っていきます。

学会発表・論文

・第43回日本肝臓学会東部会 若手セッション眼瞼下垂を呈した肝細胞癌眼窩内転移の1例
(web 2020/12/5)
○篠原由倫 中村憲 岡本紀夫 松井將太 安岡秀高 西川知宏 横濱桂介 大濱日 出子 土本雄亮 朝井章 福西新弥 津田泰宏 時岡聡 樋口和秀  

・第43回日本肝臓学会東部会 一般演題 巨大な初発肝細胞癌へマイクロスフィアを用いた治療を行った4例
(大阪 2020/12/5)

○中村憲 篠原由倫 森川和哉 高山和樹 金岡秀晃 朝井章 福西新弥 時岡聡  山本和宏、樋口和秀   
・第229回内科学会近畿支部例会 一般演題 高齢の巨大肝細胞癌へのDEB-TACEにEMBOSPHERE併用し消失得られた1例
(web 2020/9/26)

○篠原由倫 中村憲 森川和哉 高山和樹 金岡秀晃 依藤直紀 楢林賢 時岡聡  山本和宏 樋口和秀

・第106回日本消化器病学会総会 ポスター NonB/C高齢の初発肝細胞癌へマイクロスフィアを用いて治療を行った3例
(web 2020/8/11)

○佐々木駿 中村憲 高山和樹 金岡秀晃 依藤直紀 楢林賢 土本雄亮 朝井章 福西新弥 津田泰宏 時岡聡 山本和宏 樋口和秀  

・第43回日本肝臓学会西部会 一般演題 初発のNonB/C高齢巨大肝細胞癌へマイクロスフィアを用いて治療した2例
(山口 2019/12/12)

○中村憲 佐々木駿 高山和樹 金岡秀晃 土本雄亮 朝井章 福西新弥  津田泰宏  時岡聡  山本和宏 樋口和秀  

・第102回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会 シンポジウム 当院における早期胃癌に対するLECSの検討
(大阪 2019/7/6)

○金岡秀晃  時岡聡  佐藤功 樋口和秀 

・第111回日本消化器病学会近畿支部例会 一般演題 吐血を契機に発見された食道癌肉腫の一例
(大阪 2019/10/5)

○高山和樹 時岡聡 佐々木俊 金岡秀晃 中村憲 依藤直紀 楢林賢 田畑智丈 佐 藤功 藤村昌樹 樋口和秀  

・第42回日本肝臓学会東部会 一般演題 DEB-TACEとBland-TAE併用のDEB-TACE症例の比較検討
(東京 2018/12/7)

○中村 憲、西川和宏、松井將太、岡本紀夫、安岡秀高、横濱桂介、土本雄亮、朝井  章、福西新弥、津田泰宏、時岡 聡、山本和宏、樋口和秀

・第109回日本消化器病学会近畿支部例会 一般演題 高齢の巨大肝細胞癌へのDEB-TACEにEMBOSPHERE併用し著効した1例
(大阪 2018/9/29)

○佐々木駿、中村 憲、森 洋介、金岡秀晃、依藤直紀、楢林 賢、土本雄亮、朝井  章、福西新弥、津田泰宏、時岡 聡、山本和宏、樋口和秀

・第221回日本内科学会近畿支部例会 一般演題 無治療での自然経過を観察しえたC型慢性肝炎に発症した肝細胞癌の一例
(大阪 2018/9/22)
○森 洋介、中村 憲、朝井 章、福西新弥、津田泰宏、時岡 聡、戸成智子、福西貴 代、出口寛文、樋口和秀

・第54回日本肝臓学会総会  一般演題 肝癌に対する放射線治療の検討 (大阪 2018/6/14)
○西川知宏、中村 憲、土本雄亮、朝井 章、福西新弥、津田泰宏、時岡 聡、吉川信 彦、高橋正嗣、山本和宏、樋口和秀

・第100回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会 ワークショップ 進行胃癌を伴った粘膜下層異所性胃腺の症例の内視鏡的及び病理学的検討
(大阪 2018/5/26)

○金岡秀晃、時岡 聡、江頭由太郎、樋口和秀

・第14回日本消化管学会総会学術集会 ワークショップESDが困難な早期胃癌に対するLECS7症例の検討
(東京 2018/3/9)

○時岡 聡、楢林 賢、依藤直紀、武田 実、金岡秀晃、森 洋介、千野佳秀、佐藤  功、江頭由太郎、樋口和秀 

がん化学療法

「化学療法」とは、抗がん剤によるがんの治療方法で、がん治療の3本柱の一つとなっています。当院では、がんを専門とする医師をはじめがん化学療法看護認定看護師、がん薬物療法担当薬剤師、管理栄養士がそれぞれの高い専門性を発揮し、患者さんにとって最適な治療に取り組んでいます。副作用に対して不安を抱く患者さまは少なくありません。当院では患者さんが社会生活と治療を両立し、生活の質(QOL)を向上できるようにするため、副作用の予防・マネジメントに努めていますので、お困りのことがありましたら気軽にご相談ください。また、副作用の出現により入院が必要と判断された場合は、速やかに対応させて頂きます。

化学療法件数

患者数実績

手術実績

がん相談支援センター


がん相談支援センターのご紹介

当センターでは、がん専門の看護師や社会福祉士が、患者さまやご家族の相談に応じます。
相談室では問題について一緒に考え、解決のお手伝い、意思決定ができるようなサポートをいたします。
また、患者さまやご家族さまの交流の場( がん患者サロン)も設けています。

窓口:がん相談支援室
相談員:ソーシャルワーカー・緩和ケア認定看護師・化学療法認定
看護師・がん性疼痛認定看護師
連絡先:072-671-1008(代)

緩和ケアチーム

緩和ケアとは以下のようなものです。
・痛みやその他のつらい症状を和らげる
・生命を肯定し、死にゆくことを自然な過程と捉える
・死を早めようとしたり遅らせようとしたりするものではない
・心理的およびスピリチュアルなケアを含む
・患者が最期までできる限り能動的に生きられるように支援する体制を提供する
・患者の病の間も死別後も、家族が対処していけるように支援する体制を提供する
・患者と家族のニーズに応えるためにチームアプローチを活用し、必要に応じて死別後のカウンセリングも行う
・QOLを高める。さらに、病の経過にも良い影響を及ぼす可能性がある
・病の早い時期から化学療法や放射線療法などの生存期間の延長を意図して行われる治療と組み合わせて適応でき、つらい合併症をよりよく理解し対処するための精査も含む
(WHO2002)

がん患者さまが対象となることが多く、がんと診断されたときからケアを受けることが大事だと考えられています。
支援の際には「患者さまが自分らしく生きられること」を大切にしています。がんと向き合う患者さまやそのご家族の生活の質を高められるような支援を行います。

■ 緩和ケアチームの活動

当院の緩和ケアチームは、身体の痛みや症状を緩和する医師、精神的なつらさを緩和する医師、認定看護師(がん化学療法看護・がん性疼痛看護・緩和ケア)、薬剤師、社会福祉士やリハビリテーションスタッフ、栄養士など様々な職種で構成された緩和ケアの専門チームです。

がんを診断されたときから全ての過程を通し、病気や治療による身体や心のつらさ、生活をする上でのつらさをやわらげ、その人らしい生き方や望む暮らしに添えるように、患者さまやご家族の希望を確認しながら、主治医と連携し活動をしています。

また、患者さまやご家族が安心して療養生活が継続できるように、かかりつけ医や地域の医師、訪問看護師などと連携し療養支援もおこなっています。

■ 緩和ケア外来

緩和ケア研修 修了者一覧

総合内科
・出口 寛文
循環器内科
・福西 貴代・蓬莱 亮斗
消化器内科
・時岡 聡・楢林 賢・金岡 秀晃・高山 和樹・菊谷 聡・森川 和哉
消化器外科
・佐藤 功・千野 佳秀・水谷 真・田畑 智丈・田儀 知之 ・松本 直基・嶌岡 成佳・大江 崇史
婦人科
・柏原 宏美・森崎 秋乃
麻酔科
・高橋 陵太・氏野 直美・片渕 遥・西尾 晃司
脳神経外科
・片山 義英・江座 健一郎・香山 諒
整形外科
・藤田 晃史 森内 宏充 ・南 巌太郎・大野 博章・伊藤 英智・清水 博之
耳鼻咽喉科
・栗山 達朗
呼吸器科
・大迫 努
泌尿器科
・擣木 立・大野 貴也
ウロギネコロジー
・鍬田 知子
小児科
・謝花 幸祐
放射線科
・笠原 利之
健診
・薗田 徹
歯科口腔外科
・橋口 範弘
精神科
・南 和樹

セカンド・オピニオン

 

地域連携・地域支援

 

他施設との連携

当院では地域医療機関と連携を図ることにより、患者さまやご家族さまの希望に添った治療プランを立てることができるような体制を作っています。

例えば、PET-CTなど病期診断を行う際は(大阪医科薬科大学病院やMIクリニックなど)適切な病院へスムーズにご案内できるよう、連携を取っております。

診断や治療選択などについて、当院の担当医とは別に、違う医療機関の医師に意見を聞きたいと思われた際にはセカンドオピニオンをご活用ください。

また、在宅療養を希望する患者さまやご家族の希望に応えるため、地域医療機関や様々な関係機関と連携をはかり在宅でも充実した緩和ケアが行えるよう地域医療体制の整備を進めています。

医療以外の問題についても、主治医、看護師、各専門職種で協力して問題解決にあたります。

市民公開講座

がんに関する情報

・がん情報提供コーナー
http://osaka-gan-joho.jp/
大阪国際がんセンターが作成している、がん診療の情報提供サイトです。大阪府の拠点病院の情報、地域連携パス、診療実績等が検索できます 。

・がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/index.html
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターが作成しているがん関連情報提供サイトです。がん相談支援センターなどにある各種がんの冊子などの一部が、こちらからダウンロード可能です。

・公益財団法人がん研究振興財団
http://www.fpcr.or.jp/index.html
がん相談支援センターにある各種がんの冊子などの一部が、こちらからダウンロード可能です。

・大阪がんええナビ
http://www.osaka-anavi.jp/
大阪府の患者本人・家族・遺族と患者会支援団体、がんに関わる医療者らにより設立された、患者・府民目線に立ったがん情報の総合的なポータルサイトです。

・全がん協生存率
https://kapweb.chiba-cancer-registry.org/
全国がん(成人病)センター協議会加盟施設の生存率共同調査。がん治療を専門とする全国32病院の治療成績を集計しており、がん患者さんの生存率を知ることができます。

レジメン公開

がん検診

院内がん登録

「がん登録等の推進に関する法律(平成28年1月1日施行)」により、病院を初診したすべてのがん患者さまの情報を、年に一度、国に提出することが義務化されました。

当院では「院内がん登録の実施に係る指針(厚生労働省告示第470号)」に沿って登録業務を行い、必須項目を提出しています。