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TOP トピックス アトピー性皮膚炎について
アトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎の主な症状

アトピー性皮膚炎は皮膚バリア機能の体質的な低下により皮膚にアレルギーが生じやすくなり、全身に痒みの強い湿疹が生じる疾患です。少ない刺激でも湿疹を形成し難治化してしまうという特徴があります。小児期に発症し、小児のうちに寛解となる方も多くいらっしゃいますが、成人期まで症状が続いてしまう方もいます。

アトピー性皮膚炎治療薬「デュピルマブ」の効果

近年アトピー性皮膚炎のさまざまな治療が研究されており、その中の一つがデュピルマブです。今までのアトピー性皮膚炎の治療が塗り薬や飲み薬であったのに対して、デュピルマブは注射薬であることが今までの治療法との大きな違いです。そして高い効果等が示されているため、しっかりステロイドの塗り薬などを使用していても、湿疹やかゆみが出現してしまう方にとっては、さらなる治療の選択肢となりえます。標準治療である外用療法は、皮膚のバリア機能低下に対する皮膚保護や起こってしまった表皮の炎症を抑える治療です。しかしデュピルマブはそれらを起こす炎症性サイトカイン自体を抑制します。そのため、ステロイド外用は起こった炎症やバリア機能を治す治療であるのに対して、デュピルマブは症状を起こす根本を抑制し症状を起こさないようにする治療となっています。デュピルマブが使用可能な方は、中等症以上のアトピー性皮膚炎と診断されており、かつステロイドやその他の免疫抑制効果のある外用剤を6ヶ月以上使用しても改善があまりみられない方となります。また、副作用などの問題でこれらの外用薬が使用できない方も対象となります。外用薬でコントロールができる方や、それ以外の飲み薬や紫外線治療が有効である方は、デュピルマブ適応の対象外になることがあります。

アトピー専門外来のご紹介

当院では2022年12月より第1・3月曜日午後にアトピー専門外来を開設しました。全国的に難治性のアトピー患者さまが増加していますが、近年新薬の出現で重症例であっても皮疹の制御が可能になり、多くのアトピー患者さまのQOLが向上しています。完全予約制となります。他院からの紹介状をお持ちいただくか当院で受診されている科の医師にご相談ください。

診察日:第1・3月曜日 午後

担当医:森脇 真一 大阪医科薬科大学皮膚科学教授

完全予約制:総合案内でも承っております。