歯科口腔外科の紹介
当科は2020年7月より診療を開始しました。スタッフは常勤歯科医師1名、非常勤医師3名、常勤衛生士3名、非常勤衛生士3名で構成されております。
当科では、入院患者さま及び、グループ施設の入居者さまの口腔ケアを行いながら、一部口腔外科疾患に対する外来診療も行っています。地域の先生方と力を合わせて地域医療に貢献して参ります。
主な診療内容
・周術期口腔ケア(手術前後の口腔ケア)
口の中にはさまざまな細菌やウィルスが生息しています。手術前は、全身麻酔をする際、不衛生であれば口腔細菌などが、人工呼吸器を通して気管や肺に侵入し、気管支炎や肺炎をおこすこともあります。人工呼吸器のチューブを気管に挿入する際に、強く当たった前歯が折れ、飲み込んだりするリスクを把握しておくことも大切です。また、歯の周囲の血管から侵入した細菌が心臓内部に感染する場合もあります。
食道がんや胃がんなどでは、術後に手術した部位が感染して、治癒不全になる可能性もあります。そのため、手術前に必要な歯周病の治療や抜歯をしておくこと、口腔ケアを行い細菌を減らしておくことによって、手術後の傷からの感染や肺炎などの合併症を減らすことができます。手術後は特に、自浄作用(食べることや唾液分泌で口の中の汚れがとれる)が働きにくいことと、自身での清掃が不十分になりがちであり、口からの感染が生じやすい状態は続きます。手術前だけでなく、手術後も継続して口腔ケアを行うことが重要です。
・埋没している親知らずの抜歯(外来で対応可能な範囲に限る)
場所や状態によっては、全身麻酔にて手術*が必要となる場合もあります。
※当科では外来での入院治療は取り扱っておりませんので、ご了承ください。
・有病者の外科処置(抜歯など)
抗血栓療法*などを受けている患者さまに対して外科処置(抜歯)を行っています。
抗血栓療法・・・血栓(血液の凝固による塊)の形成を防ぐための治療法
抗血栓療法を受けている患者さまに対して抜歯が推奨される理由は、抗凝固薬の服用による出血リスクが高まるためです。抗凝固薬は血液を固まりにくくするため、歯科手術や抜歯の際に出血が長引く可能性があります。そのため、手術前に医師と歯科医師が協力してリスクを最小限に抑えるために、抜歯を行うことがあります。
※当科では外来での入院治療は取り扱っておりませんので、ご了承ください。
・顎関節症の治療
口が開かない、開くとき痛い、カクカクと音がするなどの症状が出た場合、マウスピースと顎の運動療法で治療します。
当院で治療対象とする口腔疾患
- 歯・歯槽および歯周組織の外科的治療
①埋伏歯抜歯(智歯・過剰歯)
②小帯手術(上唇小帯異常、舌小帯異常)
③歯根端切除術
④その他 - 口腔粘膜疾患
- 口腔良性腫瘍(エプーリス)
- 顎口腔の嚢胞(粘液嚢胞、歯根嚢胞)
- 顎関節症
※当院歯科口腔外科では一般的な歯科治療は、原則行っておりません。
※当科では外来での入院治療は取り扱っておりませんので、ご了承ください。
スタッフ紹介
名前(ふりがな) | 橋口 範弘 (はしぐち のりひろ) |
役職 | 歯科口腔外科 医員 |
専門分野 | 歯科口腔外科 全般 |
学会専門医 認定医 資格 |
日本口腔外科学会 口腔外科専門医 日本口腔外科学会 指導医 日本顎関節学会 顎関節症専門医 日本顎関節学会 指導医 |
名前(ふりがな) | 寺井 彰子 (てらい あやこ) |
役職 | 非常勤 歯科医師 |
専門分野 | 歯科口腔外科 全般 |
学会専門医 認定医 資格 |
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名前(ふりがな) | 秦 真紀子 (はた まきこ) |
役職 | 非常勤 歯科医師 |
専門分野 | 歯科口腔外科 全般 |
学会専門医 認定医 資格 |
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名前(ふりがな) | 松尾 厚 (まつお あつし) |
役職 | 非常勤 歯科医師 |
専門分野 | 歯科口腔外科 全般 |
学会専門医 認定医 資格 |
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名前(ふりがな) | 渡瀬 憲之 (わたせ のりゆき) |
役職 | 非常勤 歯科医師 |
専門分野 | 歯科口腔外科 全般 |
学会専門医 認定医 資格 |
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