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内視鏡外科手術は今までの手術とこんなに違う

手術後がこんなに違う ~内視鏡外科手術と開腹手術の比較~

■内視鏡外科手術

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  • 痛みが少なく回復も早い
    手術のために必要な切開は4ヵ所。それも小さな切開だからです。
  • 手術のあとがほとんどわからない
    小型のカメラや手術器具をお腹の中に入れるための小さなキズあとが僅かに残ります。
  • 短期入院で経済的
    精神面や経済面から考えても、メリットがあります。
  • 腸の癒着(ゆちゃく)がほとんど起こらない
    内視鏡外科手術では手術当日中に腸管運動は回復します。癒着の起こりにくい理由のひとつと考えられています。

■開腹手術

腹腔鏡手術 内視鏡手術 胆嚢摘出 胆管結石 胆嚢結石 高槻
  • 大きな手術あとが残ってしまう
    お腹を切開したキズあとが、ミミズ腫れのように(ケロイド)、残ってしまうことがあります。
  • 心にキズが残ってしまう
    開腹による手術では、心にもキズ(トラウマ)を残して、精神的につらい日々が続くことがあります。
  • 痛みが激しく回復が遅い
    大きくお腹を切り開くために、手術後も痛みが続き、腸管運動の回復に時間がかかります。
  • 腸の癒着が起こり再手術の可能性がある
    開腹手術の場合、90%の確率で、癒着ができるといわれています。腸閉塞などで腹痛が起こると、再手術が必要になります。

最大のメリット ~それは手術のキズあとが残らないこと~

内視鏡外科手術で患者様にとって最大のメリットは、何と言っても手術のキズあとがほとんどわからないということです。

従来の開腹手術あとが患者様にあたえる心的ダメージは相当大きく、術後にカウンセリングが必要な方もおられるほど。自分に負い目を感じ、すべての考えがネガティブな方向になりがちです。

内視鏡外科手術では術後の痛みが少なかったり、回復が早いので短期入院が可能だったりと、患者様にとってはメリットが多い手術です。その理由は…

従来の手術方法とは大きく異なる

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内視鏡外科手術は、腹腔(おなかの中)や胸腔(むねの中)、後腹膜腔(背中やおなかの外)などに小さな穴(径0.5?1cmの切開)を数カ所開け、そこからビデオカメラと特殊な手術器具を入れモニタを見ながら行ないます。

今後は、従来の開腹手術の半分以上が内視鏡外科手術に置き換わると予想されています。

内視鏡外科手術は別名、腹腔鏡下手術といい、胆嚢切除手術において、お腹の中(腹腔)にカメラを入れて行ったものが最初であったために、その名前がつきました。
現在では、最も多く行われている消化器・一般外科領域以外に、肺や心臓などの胸部(胸腔)、首などの頚部、婦人科、泌尿器科、形成外科、整形外科、耳鼻科などの手術にも応用されているために、内視鏡外科手術と名前を統一して呼ぶようになっています。
胃や大腸のファイバースコープで行うポリープ切除などの内視鏡手術と内視鏡外科手術とは、まったく違いますのでご注意ください。

最新情報

■小さな傷をより少なくする内視鏡外科手術 SILSを開始!!

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第一東和会病院 内視鏡外科センターでは単孔式腹腔鏡下外科手術(SILS)を行っています。

例えば従来の腹腔鏡下胆嚢摘出術は、4カ所の傷でしたが、最近、へそ部分1カ所の手術(あと)しか残らない方法が行なわれるようになってきました。第一東和会病院でもより患者様の苦痛を軽減すべく、症例を選んで本法を積極的に取り入れています。

手術の安全性を考慮し、ハイブリッドSILS(2孔式)にて施行することもあります。

詳しくは外来にきていただくか、地域連携室のEメールでお問合せください。

SILSとは Single Incision Laparoscopic Surgery の略で単孔式腹腔鏡下手術のこと。 シルスと読みます。

早期退院、早い社会復帰 カラダに優しい手術

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カラダを切るのは小さなキズが数ヶ所なので、痛みも少なく回復も早いので、早期の退院や社会復帰ができます。

胆石症では、手術当日退院の日帰り手術や入院が1泊2日ということも可能です。

開腹手術では術後1?2週間の入院が必要でしたが、内視鏡外科手術の場合、1週間後には、リゾートで日光浴ということも。

おまけに手術あとが小さいので、誰もあなたが手術を受けたとは気付かないでしょう。

開腹手術では、まだ入院中で痛みもあり点滴を受けていますが、内視鏡外科手術ではキズも分からないほどに回復しています。

術後の腸管癒着がほとんど見られない

手術に癒着はつきものとされ、現在でもその防止法はありません。
内視鏡外科手術では癒着による腹痛などがほとんど起こらず、このことが医学的見地からの本法の最大の利点といえます。

■癒着(ゆちゃく)とは

手術によって傷ついた正常な組織同士を縫って閉じると、その組織はくっついて(癒合)自然に治っていきます。これを「創傷治癒」といい「癒着」の1種です。
しかし、治っていく過程で本当はくっついて欲しくない組織同士がくっつくことがあり、一般にこれを「癒着」と呼んでいます。
癒着ができても、症状がなければ問題はありませんが、時に腹痛、腸閉塞、不妊症の原因となる場合があり、このような症状が現れると再手術が必要な場合があります。